亡國の孤城Ⅱ ~デイファレト・無人の玉座~



捜索を開始した………ということは…。




「…………もう既に……デイファレトに誰かを遣わせているのですか?」

「勿論。あの極寒の雪国でも耐えられる様な奴を二人、送っている。極秘の計画だからな。大勢はまずい…。………最低限、三日に一度は連絡を寄越す様に言ってある」


淡々と話すローアンの前で、脱力していくアレクセイ。

「………私の知らない所で…そんな……重大な任務が……………………!!」

「知らないって結構損してる気分になるよね」

「お前が言うんじゃない!!」

…わっ、ととうとう泣いてしまったアレクセイ。
そんな彼に、ローアンは更に追い討ちを掛ける一言をポツリと。













「そういう事だ。ではアレクセイ、しばらく城を頼むぞ。ルウナの教育は任せた」




























………。






















………………はい…?















「……………………………ローアン様…?それは………どういう……」

「私自身、デイファレトに行く。すぐに支度をする。ダリル、手伝え」






かなりの重大告白をサラリと言い放つローアン。




勿論、心配性で過保護なところがあるアレクセイは、慌てふためいた。






「ちょ………ちょ、ちょっとお待ち下さい!!ローアン様自らが足を運ばずとも………!」

「………私が玉座に座っているだけの王ではないことなど…二年も前から知っているだろう?アレクセイ…」


そう言って謁見の間に歩を進めて行くローアン。

「………で、ですが……!?…………お、お供はどうなさるつもりで……!!」