亡國の孤城Ⅱ ~デイファレト・無人の玉座~



「アレアレ、仲間外れぇ―!!知らにゃいの―?わぁ―恥ずかし―!!」


何故かルウナまでもが知っている様な口振り。

ルウナに背に跨がれ、頭の角を掴まれて引っ張られている哀れなルアを傍目に、アレクセイは一人狼狽した。


「………アレクセイ、お前…知らないのか?」

キョトンとするローアン。ダリルはアレクセイを一瞥して呟いた。

「……………………………………そういえば、あんたに教えるの忘れてた」

「………苛め…!?」

そうかそうか、しまった、うっかりしてた、と惚けるダリルの目は…笑っている。


わっ、とどうしようも無く泣き出したい衝動に駆られたが、アレクセイ、堪えました。





ローアンは溜め息を吐き、腕を組んでポツリポツリと話し始めた。

「…………………実は…極秘の計画があってな。……バリアンにデイファレトの王族の捜索を認可してもらっても、もらえなくも…やる気満々だった………」


「………………何を……ですか?」

訝しげな顔を向けるアレクセイ。
その問いに、元気な声が答えてくれた。










「はーい!!王族の、しょう索―!!」

「………………えええっ!?」




王族の………捜索。






アレクセイは目を丸くして驚嘆の声を上げた。




「………ほ、本当で御座いますか!?」

「ああ。バリアンと国交を深めた上で、捜索をしたかったのだが……………あの悪名高き国が、そう簡単に捜索をさせてくれる筈が無い。………返事の文には『許可』とあるかもしれないが………必ず何処かで、妨害をしてくるだろう……」

「…だから、邪魔されるのが大嫌いなうちの陛下は、一足先に捜索を開始された。…睨まないでよ陛下」