亡國の孤城Ⅱ ~デイファレト・無人の玉座~





………二つの国の思いに、目指す先に、真っ黒な陰謀が潜みだす。




潜む場所は、広大な雪国。











―――何も知らない、白い国。






















絶え間ない側近の笑い声など、聞こえない虚ろな世界で、老王は独り………曖昧な記憶の中の氷の孤城を見詰める。
















あの城は、開けてはならない。

















あの城を開ければ……………。











開けてしまえば………。























………あれが、いる。















今でもあの城の奥に。


奥深くに。















あれは、いるのだ。



























老王は震える肩を両手で抱え、杖を胸に抱いて…………。


………何かに耐える様に、奥歯を噛み締めた。
























「―――…………………………………………………化け物め……」