………二つの国の思いに、目指す先に、真っ黒な陰謀が潜みだす。
潜む場所は、広大な雪国。
―――何も知らない、白い国。
絶え間ない側近の笑い声など、聞こえない虚ろな世界で、老王は独り………曖昧な記憶の中の氷の孤城を見詰める。
あの城は、開けてはならない。
あの城を開ければ……………。
開けてしまえば………。
………あれが、いる。
今でもあの城の奥に。
奥深くに。
あれは、いるのだ。
老王は震える肩を両手で抱え、杖を胸に抱いて…………。
………何かに耐える様に、奥歯を噛み締めた。
「―――…………………………………………………化け物め……」


