本来ならば『虫殺し』の命により刃を向けなければならぬ相手だというのに、あろうことか…狩人のみが知る、しかも我等が長老の居場所なんぞを教えるなど………非常識極まりない。言語道断だ。
マナとアオイの言いたい言は、二人の顔を見遣ればよく分かる。
だがしかし、ダンテは後悔など全くしていなかった。それどころか、大変な罪を働いたというつもりも、さらさら無かった。
何故教えたのか、自分でもよく分からない。
だが。
(―――…この異端者は、所詮は異端者でしかないが…………………何か、違う…)
金髪の女のやろうとしている事なんて、知らない。分からない。
だが彼女の邪魔をするつもりもない。
何とも言葉では言い表せない感情が、胸中で渦巻いている。
常に正義感に満ち溢れているもう一人の自分が、言うのだ。
違いというものを持つ、自分達とは異なるこの人間が、今一番……この国に…必要なのかもしれない、と。
「…ジン、お前は城に向かえ。……リスト達が少し心配だ。『長老』とやらには、私一人で会いに行く」
「………正気ですか、陛下。お一人で行かれるなど………それでは護衛の私の立場がありません…失礼ながら、それは了承致しかねます…」
「命令だ、とでも言っておこうか。…ジン、護衛任務は一時放棄を命じる。……………用が済んだら、私もすぐに城に向かう。………………いいな?」
「……しかし…」
…当然ながら、こんな異郷の地に国の頭を一人にさせることに納得いかぬ様子のジン。
自分は今や、大国一つを抱えた人間。
やる事成す事に大きな責任が付き纏う。自分の身に何かあれぱそれは冗談ではすまないことなど、分かっている。
マナとアオイの言いたい言は、二人の顔を見遣ればよく分かる。
だがしかし、ダンテは後悔など全くしていなかった。それどころか、大変な罪を働いたというつもりも、さらさら無かった。
何故教えたのか、自分でもよく分からない。
だが。
(―――…この異端者は、所詮は異端者でしかないが…………………何か、違う…)
金髪の女のやろうとしている事なんて、知らない。分からない。
だが彼女の邪魔をするつもりもない。
何とも言葉では言い表せない感情が、胸中で渦巻いている。
常に正義感に満ち溢れているもう一人の自分が、言うのだ。
違いというものを持つ、自分達とは異なるこの人間が、今一番……この国に…必要なのかもしれない、と。
「…ジン、お前は城に向かえ。……リスト達が少し心配だ。『長老』とやらには、私一人で会いに行く」
「………正気ですか、陛下。お一人で行かれるなど………それでは護衛の私の立場がありません…失礼ながら、それは了承致しかねます…」
「命令だ、とでも言っておこうか。…ジン、護衛任務は一時放棄を命じる。……………用が済んだら、私もすぐに城に向かう。………………いいな?」
「……しかし…」
…当然ながら、こんな異郷の地に国の頭を一人にさせることに納得いかぬ様子のジン。
自分は今や、大国一つを抱えた人間。
やる事成す事に大きな責任が付き纏う。自分の身に何かあれぱそれは冗談ではすまないことなど、分かっている。


