「よっしゃ、ビンゴ!!コムコム爺さん見付けたでありますぜぇー!………って………まさかのザイロングも見付けたぜ…」
音も無く、気配も無く、静寂をぶちやぶってコムの店に突如飛び込んできたのは………言わずもがな、アオイだった。
こんなハイテンションな狩人は彼以外に有り得ない。
探しに探し回ったらしいコムの店に訪問するや否や、アオイはどんなに捜索しても見付けられないザイの存在に一瞬呆気にとられた。
毎度毎度、捜す気が無い時に限って遭遇するのは、何故だろう。神の悪戯か。
騒々しいアオイを一瞥し、再び瞑想に入るザイ。だがアオイは無遠慮にも、真っ直ぐザイの元へと歩いていき、隣に腰を下ろしてきた。
並ぶ二人の奇妙な狩人を眺めながら、コムはパイプを吹かす。
「…何じゃい、糞アオイ。暇潰しなら、今から五秒以内に出ていきな。それにお前さん………そんな軽々と近付いていいのかね…隣にいるのは、『ザイロング』じゃぞ?」
少しは敬意を払わないのか、と顔をしかめるコムに対し、アオイは鼻で笑った。
「別にいいじゃねぇか。…俺はそういう、堅苦しいのは嫌いなんだよ。ザイだってそうだよな?俺達、もうダチだもんな―?」
「………………そうだったか?」
「…真顔でそれはきついよ」
いつから友になどなっただろうか…と、瞑想を止めて真剣に考え込むザイに、アオイは笑顔で涙を流した。
「…まぁ…それは置いといて、だな…。実は、今日は暇潰しじゃないぜ!」
「威張るな、糞アオイ」
「糞は捨てろよ、糞ジジイ。真面目に依頼の件なんだが………受けようと思っている依頼の依頼主の素性やら何やらを確認したい。爺さん知ってるだろ?」
アオイは金になる依頼なら喜んで受けるが、信用出来る依頼人でなければ受けないらしい。


