亡國の孤城Ⅱ ~デイファレト・無人の玉座~

切り口は、鏡の様に滑らかな平面。

鮮やかな剣さばきで細切れにされた肉片と、骨。
臓物が出ている胴体もあちこちに横たわっており、刎ねられた生首にはどれも矢が刺さった形跡があり、元の顔が分からないほど原型を止めていなかった。



………大量、虐殺。…どうやら彼等も一応は抵抗したらしい。死骸に混じって多くの剣が雪に埋もれている。………だが、相手が相手なだけに、手も足も出なかった様だ。




………血生臭い風が、頬を撫でる。


直ぐにも飢えた獣達の餌食となるであろう、異臭を放つ屍の海。
たった一人の男によって、肉塊へと変えられた彼等と、その埋もれた遺品の数々を眺め………アオイは、真っ白な溜め息を吐いた。












「………ああ、なるほど。………………よく見りゃ、これみんな……」

















あのお騒がせの……賊ども、ではないか。