長谷川くんが、お兄ちゃんに変わってる!!

 何で――!?

パタン、扉が締まる音がする。

「うわぁっ!」

 ブハッと息を吹き出す!
 バクバクバク波打つ心臓。

 タオルケットを掴んで飛び起きた。

 窓の外は、もう明るい。

 え、朝……?
 見渡すと自分の部屋、いつものベッド。

誰かの気配を感じて部屋の扉を確認する。
閉まってる……よね?
 
 ゆ……夢かぁ。

 はあぁぁぁぁ〜〜。
 深いため息がこぼれる。

 リアルな夢だった……。
 そっと唇に触れる。
 思い出すその感触。

「……――っ!!」

 言葉にならず、ベッドに倒れるとタオルケットにくるまってゴロゴロ転がった。