校門から、颯爽と歩いてきたのは
――お兄ちゃん！
長めの前髪がサラサラの髪が風に揺れてる。
長身に小さい顔。細いのに適度に鍛えられてる体に、コットンの七分袖の白いシャツ。
長い脚には細身のダメージデニム色はブラック。
睫毛の長い、切れ長の大きな目がこっちを見てる。
すっきり通った鼻筋には運転中に愛用してるシルバーのメタルフレームの眼鏡。
それがさらに知的にみせる。
周りの女子も男子も息を飲むほどの魅力的な空気。
あたしですらまた見とれてた。
バッチリ目が合った時、一瞬止まりかけたお兄ちゃんの足。
あれ？
次の瞬間、肩を抱かれて引き寄せられる。
