「千衣子が色々世話になったみたいで、ありがとう。夜道、気をつけて帰ってね」 「あ、はい」 長谷川くんはぽかんとあたしたちを見上げてから、顔を真っ赤に染めて、 「じ、じゃあ。須田。またな、お大事に」 そう言って、慌てて走り去って行った――。 引いた! 絶対引いたよ長谷川くん! 「ひ、ひどいよ、追い払うみたいに。長谷川くん、部活早退してまで送ってくれたのに……」