目の前で、跪いて見上げるお兄ちゃん。 前髪から覗く長い睫毛の真っ黒な瞳が、あたしを見てる。 その姿はまるで、 王子様か美形ホスト!? その角度――反則です! そして、次の瞬間。 宙に浮くあたしの体。 え!? お、お、お姫様抱っこぉ!? 突然のことに激しく動揺しながら、 とにかく落ちないようにお兄ちゃんの首に手を巻き付けた。 そのまま長谷川くんの方を向く。 恥ずかしいってば! 降ろして欲しいっ。