「何が?」

「こ……」

 子作り。
 って言えるか!? 

 飄々としたその態度に腹が立つ。

「そんなにしたかった? 子作り」
 
 キャパ超えでテンパるあたしを面白そうに見るお兄ちゃん。その余裕の表情が憎い。

 ちがーう!!
 もう脳ミソ破裂しそうだ。

「無理矢理じゃ、意味無いし」

 まっすぐな瞳。静かな声。

「え?」

「覚悟の問題。俺の本気の証明だから」

 あたしの頭が子供だからだろうか。言ってる意味が分からない。

 覚悟って? 
 子作りが本気の証明? 
 答えを求めて首を傾げる。

「……そんなに無垢な瞳で見つめるなよ。また押し倒したくなるだろ?」

 体残るお兄ちゃんの熱。
 冗談には思えない言葉に再び恥ずかしさが込み上げてきて目を逸らす。