久しぶりに四人揃った我が家での夕飯でも。意識せずにはいられない。 対面に座る、 角張った大きな手 きれいなラインの体 それから、――唇。 「チィちゃん、箸が上下逆だよ?」 「え!? あ!」 お父さんに突っ込まれて、見惚れていたことにやっと気づく。慌てて目を逸らすと箸を持ちかえた。 昨日の出来事で以前とは比べ物にならないくらい膨らむ気持ちに戸惑う。 ただそこに居る。それだけで胸もお腹も一杯になってしまうんだから。