「どんなって」 唇を犯された記憶がフラッシュバックして顔が熱くなる。 「……ただ、キスされただけ」 「だから、どんな? 激しいやつ? 気持ちよかった? 脳みそ蕩けちゃった?」 胸に埋もれる顔を覗き込まれる。なんでそんなこと聞くの!? 耳まで真っ赤にして口をつぐむ。答えられるわけない。 「そんなに赤くなって……体が熱くなるくらい、良かったんだ?」 笑ってるのに目が笑ってない。抱きしめられてるというよりまるで捕まえられてるみたいだった。 逃げないように。