そんな自分突っ込みを繰り返しながら、 今日も一日、特に何もなく終わっていくのだった。 ――放課後。 部活に向かうコナちゃんを由真と途中まで一緒に見送る。 美術部の由真だけど、今日は彼氏とデートらしい。 「え! もうこんな時間!? HR長すぎだよ、ごめん、先帰るね。また明日!」 下駄箱で慌ただしく靴を変えて、走り去っていく由真。 気づけば一人。 グラウンドから聞こえる部活動の掛け声の中。 なんとなく孤独な気持ちを抱えて校門まで歩く。