「……なんか考え事?」 「えっ!? 別にっ」 気持ちを読まれそうで慌てて否定した。誤魔化したくて歩き出してすぐに、ぐいっ! 再びあたしの手が引っ張られる。 「ちゃんと前見て歩く!」 がっしりと包む大きなお兄ちゃんの手に強く引かれてよろけた。不安定な体はお兄ちゃんに支えられる。 最近、なんだかスキンシップが多くない!? もちろん慣れる訳もなく。体温が一気に上がったのが分かるくらい熱い! その距離が思った以上に近くて顔を上げるとまっすぐにあたしを見つめる瞳とぶつかった。