それが本音だった。 いくら近くにいても、 現実的に手の届かない相手。 それが、 あたしのお兄ちゃん。 高嶺の花。 理想を越えてる。 しかも家族。 指をくわえて見てるだけなら 等身大で付き合える相手を見つける方がいい。 「居るよ〜」 「いるいる」 まったく根拠の無い二人の励ましを聞き流しながら、 お菓子を口にほうり込んで、ため息混じりに辺りを見回す。 そこへ笑顔ではしゃぐ長谷川くんが目に飛び込んできた。