相手は同じ部活、男子バレー部の三年生の先輩。 只今絶賛片思い中なのだ。 う、羨ましすぎる。 「チィもようやくそんなこと言うようになったんだね」 由真の思わせ振りな言い方にコナちゃんが食いついた。 「え〜なになに? チィちゃんの恋ばな聞かせてよぉ」 「違う違う。この子幼稚園の初恋以来まともに好きな人できないらしくて……まぁ、身近にあんな美形いたら恋愛観狂うよね」 「勝手に話し進めて、憐れむのやめてよ〜由真」