制御不能な生まれたての感情を持て余す。
「……言ったかな? 何で?」
顔色が、変わった。
目を逸らしすとスッと離れていく。
あぁ、『お兄ちゃん』に戻っていく。
「……助ける為に必死だったからな。覚えてないや」
「あ……そう、か」
大した意味なんてないと思ってた。でも、予想以上にがっかりしてる自分がいた。
あたしは何を期待してたんだろう?
この数日。会いたくて会いたくて堪らなかった。気がつけばお兄ちゃんのことを考えてた。
これは。この気持ちは
一体、何?
沸き上がる気持ちが押さえられない。
口を開くとまた勝手に何か溢れ出しそうだった。
黙りこくるあたしを
不思議そうに窺うお兄ちゃんに、視線を絡める。
あたし――。


