「でも――」 怒ったように見つめる二つの瞳。 「チィは無自覚過ぎなんだよ。自分がどう見られてるか、わかってなさすぎ」 掠れた艶のある声に、言われたことも理解できないまま、目を泳がす。 そして、お兄ちゃんの手が頬に……触れた。 「その丸顔もなんか可愛いし。化粧のせいかな?」 か――、 可愛い!? 一気に体温が上がって行くのがわかる。 「それとも男が出来たから?」