アイツ……って多分長谷川くん、だよね。 小さく顔を縦に振る。 彼氏――改めて答えて実感する。 あたしは彼と 付き合うことにした。 長谷川くんには、 よろしく、お願いします。 そう返事をしたんだ。 「そっか……」 まったく想像がつかなかったお兄ちゃんの反応。 怒る? 喜ぶ? 妹の恋を応援してくれるだろうか? でも実際は、そのどれにも当てはまらなくて――。 フラッと揺れるお兄ちゃんの体。咄嗟に両手で支える。顔色が悪い。やっぱり体調が悪いのかもしれない――。