――あの日からあたしたちは家族になった。 微妙な血の繋がりだけど、他人じゃない。 お兄ちゃんが出ていった扉を見つめる自分の頬を両手でおもいっきり叩く。 「いったぁ〜!」 いくら、優しくて、かっこいい男の人でも、 お兄ちゃんはお兄ちゃん。 家族なんだから、 いちいち赤くなったり、ドキドキしたりするんじゃない! あたし! 「よしっ」 最近、気を弛めるとお兄ちゃんにときめいてしまう自分を自覚して葛藤中。