「あ、はい。そうですっ」 「んー多分、もうすぐ来るんじゃないかな?」 大きな口元。 口角が上がると大輪の華が咲いたみたい。 女でも見惚れちゃう。 「待ってみます。ありがとうございます」 彼女はすぐには立ち去らず、 あたしを見るとクスッと笑った。 「そう言えば……この間私のこと、シュウの恋人だって勘違いしたんでしょ?」 「あ――」 バッと熱くなる顔。 き、聞いたんだ!