「世間的にもダメでしょ!」

「うん」

「禁断の世界だよ。マンガか小説だけだって、そんなの」

「……だよね」

 なんだか、何も届いてる気がしないんですけど……。

 思わず遠い目になるあたし。
 
「変なことを聞いてる自覚はあるんだけど――」

 あるんだ!

 またしばしの沈黙。
 気まずい空気のまま見つめ合う。