一口食べてすぐあたしを見る大きな瞳。

「どう、かな?」

 一瞬、心配になる。
 え? ダメ? 不味い?

「すっげー、上手い! これ店で売れるよ!」

 ホッと一安心。
 いやいや、そこまで言われると照れるって!

 でもホントに美味しそうに食べてくれるから、すごく嬉しくなった。

「もったいないから、半分残しとこ」

 そんなセリフに胸がキュンっ。

 もうっ、そんなんでよければいつでも作っちゃうよ!!

「よかった〜。男の人にはどうかなぁって心配だったんだ」 

 思わず本音が漏れる。