コナちゃんが手を口元に添えてないしょ話の形を作る。 「で、結局。彼とはどうなの?」 視線を送られた彼、長谷川くんは窓際で仲のいい男子といつものようにじゃれ合ってる。 あたしたちはいつもの窓際を陣取っていた。 「そうそう、そんな仮病話どうでもいいから、結局それからどうなったの!? 土曜日は?」 由真たちにはお兄ちゃんと一緒に帰ったとこまで話したんだけど――。 「だから、別に……」 結局、どうにもなってないのだ。