そして野球中継中、いきなり雄叫びをあげるのだ。 その声は大きすぎて腹の底に響く。 パソコンに慣れてないあたしは集中してゆっくり書きたくて自分の部屋にこっそりと持ってきた。 「で――?」 「……え?」 「『お兄ちゃんは』――の、続きは?」 ……見てたのね。 「いや、成績優秀、才色兼備とか、書こうかなぁって」 上目遣いでお兄ちゃんの顔を盗み見ると、 「へぇっ。チィは俺のこと、そんな風に見てたんだ」 何もかもを見透かすような魅惑的な笑みであたしを見下ろす。