ことん。 あたしの肩にお兄ちゃんの頭が乗った。 長身の兄にチビなあたし。 必然的に体全体があたしにのし掛かり、少し俯いてるから寝息が首にかかって……。 妙な気分になる自分を叱咤した。 硬直状態で固まり続けるあたしを乗せて、電車は景色をどんどん変えながら進んで行く。 多分一日中落ち着かなかったお父さんと、 最近は韓流スターにハマっててDVD大人借りしてたウハウハだったお母さんが待つ、 あたしたちの家へと。