「究極の方向音痴なくせに無闇に走るなんて無謀だな」 その上、その場でくるりと一回りするだけで、東西南北が分からなくなる重度の方向音痴。 自覚はあります。 お兄ちゃんは腕を組んだまま、少し気だるげに軽く小首を傾げてる。 ヤバいヤバい、 フェロモンだだ漏れ。 目を慌てて逸らす。 この人がその気になればその変の女子たちはコロコロと目で落とされていくだろう。