「駅裏だよ」 ギャ!? 体がびくんって揺れた。 「お……」 お兄ちゃん――。 少し面倒くさそうな顔をしながら腕を組んでため息をつく。 さっきまで息を切らしてたあたしとは正反対の、 まるでお散歩中のような涼しげな顔。 お兄ちゃんは暇があれば朝走ったりしてる。 意外に健康的男子。 それに比べて 確かにあたしは運動音痴で運動不足。