「俺は……デートのつもりなんだけど」 耳まで赤くした長谷川くんが、鼻の頭を掻きながらそう付け加えた。 やっぱり!? 予想通りの展開? 一応、布団の中でシュミレーションしてたのに……。 現実は 焦る、赤面する、戸惑う、口ごもる。 パクパク動くのにうまく震えない声帯。 嬉しい……。 けど? えっと……。 あたしは? いきなりの大胆発言に、驚きと緊張でうまく話せない。