家まで彼女を迎えに行く。

「あら浩一くん、

今日もいい男ねぇ。

日曜なのに、

洋なんかの相手をしててもいいの?」

 明るい彼女の母上に出迎えられ、

久し振りに会う、

彼女のおばあちゃんにも会ってしまう。

隠し事の得意なオレの、

唯一、

本音を悟ってるおばあちゃん。 


“あの子は鈍いからねぇ”

って目で言われ、オレはついうつむく。

“そのお陰でこうして気軽に会ってもらえてるんだ”

なんて言ったらきっと

“情けない”

って激怒される。