「ほらあれがリーダーハウスだ。」

確かに数メートル先には真直ぐにそびえる建物があった。
「高っ!!」

その建物はてっぺんが見えないほど高かった。

フワッ

建物の至る所にあるでっぱりの一つにアルミスは着地した。

「ありがとな、ディアナ。先にうちに帰っといて良いぞ。」

柊は優しくアルミスにいった。

アルミスは寂しがるように柊にほうずりをして飛び立って行った。

「ねぇ、柊。ディアナって?」

「あいつの名前だよ。あいつはうちで飼ってるアルミスだからな。」

「アルミスって一家に一匹いるもんなの?」

「いや。飼ってる人は少ないよ。育てるの難しいからな。普通は、えっと…、そうおまえの世界のタクシーみたいにそのへんにいるアルミスを呼んで乗るんだ。」

柊はたどたどしい口調でタクシーと言う。

「へぇ、そういうシステムなんだ。…ってか、柊うちのいた所知ってるの!?」

感心やら驚きやらで春花の顔はコロコロ変わる。

「あぁ、知ってるよ。アンダーワールドだろ?」

【うちはそんな所知りません(泣】