子豚
「大体『六つ墓村』なんて名前、なんか胡散臭いわよね。」



シチロー
「この辺りは、その昔…『豊臣』と『北条』が戦をして、この村の中で北条の武将六名が首を跳ねられたらしい。
その、首の無い武将の遺体をこの村に埋葬した事から『六つ墓村』という名前がついたそうだ…」



シチローは、ガイド資料を見ながら『六つ墓村』の由来を説明した。



ひろき
「なに~っ!それじゃこの辺り、侍の死体がウヨウヨあったの~!」



子豚
「みんな!走るのよ~!こんなところにいつまでも居られないわ!」



さっきまでダラダラと歩いていた4人の足取りは、急に速くなった。



やがて太陽は、先程よりも傾きを進め辺りは段々と暗くなってきた…