パラレルワールド


「なんかあのふたりいい感じじゃない?」



誰かが言った。



なんか…惨めだなーアタシ。

今更だけど、楽ってあんなにキラキラしててかっこよかったんだな。



帰り道……八百屋さんが目に入った。

楽ってばいつも野菜を必死に吟味して、これはおいしいぞ!ってアタシにすすめてきて……

いっつもアタシは怒ってたなー。


前とか家にまできて野菜料理のオンパレード。


まずいまずいアタシは言ってた。

毎朝野菜を吟味しては渡してくる。



「なんでそんなに野菜をすすめてくるんだか……」


家についた。



「ただいまー」



「おかえりーあ、そういえば楽くんが!野菜をあんたにってー」



トマトがいっぱい。



「あんた楽くんと喧嘩でもしたのー?あんたが悪いんでしょうけど」



「うるさいなあっ」



「砂糖かけて食べれば」



トマトに砂糖…


なんとなくトマトが水滴できらきらしておいしそうにみえたから砂糖をかけて食べてみる。



「おいしい」



「いっつもおいしいじゃない」



食わず嫌いだったな……


野菜にヤキモチやいてた?アタシ…



「あほくさ…」



ちょっと涙でてきた。