パラレルワールド


「別に…っ気にしてなんかないし!」



そうは言ったものの…お昼の時間、屋上に向かうふたりを気にしてそわそわしてたアタシ。



案の定美紀にひきずられ屋上へむかう。


扉から隠れてうかがう。



「ほら、あそこで食べてる」



ふーん。別に気にしてないしーお似合いじゃん。



「あーん!先輩!」



「いや、普通に食べるから!」



なんだあいつらー!
むかむかむかむか



「おいしいですか?」



「え?おいしいよ!野菜はうまいな!…あ、料理もだけど」



「よかったー♪」



ズキン…………



なんだ。
アタシとより何倍もラブラブ………



「なんか…アイツにも食わしてやりたいな」



「アイツって…」



「あ、奈々だよ。アイツ野菜大嫌いだからな」



アタシの話……



「私なら…野菜大好きだし、楽先輩を幸せにできます!だから………」



楽に近付く野菜女。



「ちょ…っ!」



身を乗り出しすぎて、扉がひらいた。



「奈々!?」



「ご、ごめん!きにしないで!続けて!ふたりお似合いだしっ」



「お前はまたそーやって……」



「ほらほら楽も!俺も好きっていわなきゃ!」



「いい加減にしろよ!」



楽が叫んだ。
睨む目がこわい。


「…ごめん、もーいこ」



楽がそう言ったのは野菜女だった。

でていくふたり。

アタシまじで何やってんの。