魔法の唄(仮)




クレアが店の前で歌いまじめたのは、1年ほど前のことです。




ジェームズとその友人たちが楽器店のスタジオで演奏しているのを聴いたのがきっかけでした。




楽しそうに弾むリズム、嬉しそうな楽器。




『あんなふうに音楽に触れたい』




そうおもったクレアに、ジェームズは言いました。




『クレアの声は美しい。聴くだけで安心するよ』