ガラガラッ



急にドアの音がしたから


顔を上げるとそこには



私の大好きな先生が立っていた。




「お前、本当に来たんだな」

「さぼらないし!失礼な!」

「何だそれっ」


膨れっ面で怒る私を見て


先生は下を向いて静かに笑った。


笑い方まで何かクールだ。


「で、何?残らして何すんの?」


「そんなのプリントに決まってんだろ」


「えぇ~!?だるいってば」

先生は数学のプリントを

ドンッと私の目の前に置いた。


「お前成績はいいのにな、授業態度が・・・」




前は数学が大嫌いだった。

欠点とか当たり前。


でも先生が来てからは

90代をキープしている。


「だって~」


「だって~じゃないだろ。
お前数学好きじゃないのか?」





「好き・・・だよ。」




先生がね。



「だったらもっと真剣に受けろよ」



「うん。」


そう返事して先生の方を見たら


目が合ったまま離せなく

なってしまった。




先生・・・



このまま私がキスしたら

どうなるのかな?


私、やっぱり先生が好きだよ。


こんなにもドキドキしてる。




先生・・・