Sweet Dentist番外編

**休日の朝は甘く?熱く??~響Side~**


瞼の裏に暖かい陽の光を感じ、うっすらと瞳を開く。
随分良く寝ていたようで、身体がだるく、頭もやたらズキズキする。

「…っぅ…あったまイテェ…。寝すぎかな?」

痛む頭をさすった時、後頭部に大きなこぶがあることに気づいた。

「ゲッ、なんだぁ?このタンコブ。…って、あれ?千茉莉…」

カーテンの隙間から差し込む陽の光にいつもより明るい茶色に染まる柔らかな髪が視界に入って、ようやく千茉莉が腕の中ではなく、ベッドの淵に寄りかかるようにして眠り込んでいる事に気づいた。


……なんでこんなところで寝ているんだ?


風邪を引かせるわけにいかないと、とりあえず抱き上げベッドに横たえようとすると、瞼が揺らぎ瞳が開いた。

「あ…響さん、よかった。治ったのね?」

「千茉莉…おまえって、すげぇ寝相が悪かったんだな?」

「はぁ?」

「俺を乗り越えてベッドの反対側に落ちるなんて、すげー寝相…ブッ!」


言葉も終わりきらない内に、頬に小気味よい音が炸裂した。