「………。」


何も言わないその男…。


やたらデカイし…ガタイもいいし…何も言わないとかなり怖いんだけど…。
顔も見えないし…。


『……傷、見せて…?』


遠慮がちに言うと彼は初めてこっちを向いた。


……かっこいい。

……けど…頭から血出てない?!

『ちょっと!頭切れてる?!』


「……触んな。」


慌てて歩み寄ると冷たい声でこう返された。