異例な彼氏【短編】

「何で?」

男は、私に聞き返すと同時に笑った。

私は、
意味が分からず、
男の胸元から
顔を上げる。

そんな私を、
寝転んだまま
男は見下ろす。


私は見上げ、
男は見下ろし、
目を合わせた男は、
静かに言った。


「生粋の男より、ハードル低いとか思ってんの?」










…End