絶対に人がいるところで
親しくしたりしない。



そのかわり、
場所さえ変われば、


裏庭にくれば、


あたしはヒオカ先生と
会えるんだから。






「今週末だね、
千夏姉の結婚パーティー♪」


千夏姉の結婚が、
いよいよ今週土曜に
せまっていた。


千早とも久々に再会できる。



「あたしは電車だけど、
先生は会場へはどうやっていくの?」


「車で行くつもりだよ」


「車?じゃあー、
お酒飲めないじゃん」


「いや、実家に近いから、
車は実家にとめてから会場に行くよ。

土曜の夜は久しぶりに
実家に泊まろうと思ってる」



「へぇ、先生の地元も
千夏姉たちと同じなんだね。

あたしもパーティーのあとは
千早んちに泊まる予定なんだぁ〜♪
楽しみ」



「そっか。楽しみだね、
よかったね」


フッと目が和らいだ。
人の良さそうな目尻。


ヒオカ先生って笑うとカワイイ。

誰かがそんなこと言ってたっけ。