”ただ、愛されたかった…”

 いつものように、早苗と駅で待ち合わせ。

 喫茶店に行って、二人でモーニング食べていた。

 突然、早苗が、

 「お店、いきたくない…。今日休もうかな…」

 
 早苗は、精神的に限界だったんだろう。

 それで、一緒に遊びに行った。

 
 瑠理は、それまで、仕事を休んだ事がなかった。

 仕事は、休んではいけないと、思っていた。

 だから、休む事は、初めてで、しかも無断欠勤。

 そっちの事の方で、心が痛んだ。


 どこに行くってあてもなく、映画を観に行った。

 特別、盛り上がる事もなく、仕事の時と同じ位の

 時間になるように、家に帰った…。




 
 ”この頃は、まだ大丈夫だった…。

 これ位の事、たいした事ない…。

 これから、起きてくる事に比べれば…。

 闇は、少しづつ近づいていた……。”