”ただ、愛されたかった…”


 「おはようございまーす」

 「…。」

 和子先輩は、少し変わっていた。

 朝のあいさつしても、チラッと見るだけで、

 あいさつしてくれない…。

 でも、瑠理は、諦めなかった。

 笑いながら、むきになって、あいさつを、

 し続けた。

 一週間位、無視されたけど、少しずつ

 仲良くなっていった。


 哲也先輩は、つかみどころの無い人。

 真面目で、いいかげんで、本当によく判らない。

 でも、絶対人の傷つく事を、言わない人。