”ただ、愛されたかった…”

 夜中に…

 目が覚めた。

 最近は、見なくなってた、

 不思議な夢。


 子供の頃よく見ていた。本当に

 不思議な夢…。


 夢を見る瞬間、自分が渦の中に

 吸い込まれていく…。

 そんな、感覚の後、夢が始まる。

 瑠理は、何故か、母親の後をつけている。

 母親は、早足で、たまに後ろを

 振り返りながら、うつむき加減で、

 歩いて行く。


 そして、自動販売機の前で、止まる…。

 紙パックのいちご牛乳を、買う。

 それを、見て安心する。

 瑠理の好きないちご牛乳だから…。

 そこで、おしまい。目が覚める。

 
 心のどこかに、母親が居なくなる不安

 が、あったのかもしれない…。