”ただ、愛されたかった…”

 「美子さんよ。大学生。今日から、ここで

 一緒に生活するわよ。喫茶店の仕事を、

 手伝ってもらうわ。瑠理さん、部屋を

 変わってもらうわね」

 ”そんなの初めて、聞いた”

 目の前に美子さんが、立っている。

 その後ろに、美子さんのお父さんらしき人。

 先生は、満面の笑顔。

 瑠理は、自分の荷物を運びだした。

 何もないから、すぐに終わる。

 今度の部屋は、みんなが、テレビを見る部屋。

 半分を、アコーディオンカーテンでしきり、

 瑠理の部屋になった。

 なんか、ちょっと嫌な気がした…。


 先生と、美子さんと、瑠理の3人の生活が、

 始まった。


 美子さんの持ってきた荷物は、いっぱいあって、

 女の子らしい、可愛いものが、いっぱい。


 瑠理の荷物とは、違っていた。