”ただ、愛されたかった…”

 お店で、電話の事で、怒られてから、

 電話恐怖症になった。

 瑠理は、お店での立つ位置、

 電話の近くにできるだけ、たたないように

 気をつけた。

 

 沙織と、喫茶店で、サンドイッチを、

 食べていた。

 いつも、沙織とよく行く喫茶店。

 
 電話がなった。

 瑠理のすぐ後ろで鳴っていた。

 「ありがとうございます。

 ・・美容院で・・」

 と、言いかけ、気が付いた。

 今は、お客さんだ…。

 瑠理は、照れ笑いをしながら、

 受話器を、お店の人に渡した。

 
 沙織は、それを見て、笑っていた。

 瑠理は、・・・

 恥ずかしかった。