”ただ、愛されたかった…”

その頃…いや、もう随分前から、体の調子を崩していたんだと思う…。


 それでも、仕事は、なかなか休めない…。


 そういう環境だった。


 ある朝、起きたら、体の右側が、


 思ったように、動かせない………。

 あり得ない事が、起こった…。


 下半身は、なんとか…歩ける…。

 
 上半身は、力が入らない……。


 説明のしようのない感覚………。


 体のどこかが、誤作動を起こしてる…。


 …こわかった………。


 瑠理の体は、普通では、なくなってしまった……。