弟の喫茶店のお店の内装は、着々と出来ていった。 母親は、嬉しそうだった。 瑠理は、少し、複雑な気持ちだった。 子供の頃から、弟は、出来がよくて、瑠理は駄目だった。 何となく、弟の方が、母親に愛されてるように感じていた。 母親に聞いた事があった。 その時の母親の答え。 「同じ子供でも、異性があるからね。だから、仕方がないよ!」 解るような気もした。 でも、それって、弟の方が、可愛いって事? 本当に、自分の気持ちに正直な人だ……。