”ただ、愛されたかった…”



 友達の夏美と、よく衝突するようになった。



 夏美は、子供が出来てから、美容師を中断していた。

 夏美は、瑠理と違って、美容師が好きだった。

 子供の頃から、憧れていたと言う…。

 

 「我侭だって!今さら、なんで美容師やめるの!頑張ってきたじゃん!」
 
 夏美の言葉。

 
 「確かに、頑張ってきたけど…やる気が、もうないの…。」

 瑠理は、うまく説明が出来ない…。


 
 ただ、ずっと気持ちを、解ってくれていた夏美に理解して貰えないのが

 悲しかった。

 悲しかったから、よくけんかになった。



 ”素直に悲しい気持ちを伝えればよかった”