”ただ、愛されたかった…”



 ”仕事一筋”

 母親が言った言葉…。

 確かに、そう見えるのかもしれない…。

 悲しくて、あほらしくて、笑えてくる…。


 仕事をするしかなかった。

 夢を捨ててから、その事を忘れたかった…。

 その為に、仕事を頑張っただけ…。


 でも、仕事が、ひと段落したら、また、自分のやりたかった事と

 係わっていきたいとも、心のどこかで、思っていた。


 …現実は、毎日に流されて、売り上げだの、数字だの…


 そんなのばかり…。


 未来が見えなかった…。


 不安をまぎらわす為に、習い事を増やしたり…。


 
 ”もう、心の絡み合った糸は、ほどく事が、不可能だった”